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ミステリの祭典

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消えた相続人
キャサリン

作家 山村美紗
出版日1982年12月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2015/12/31 09:54登録)
(ネタバレなしです) 1982年発表のキャサリン・ターナーシリーズ第4作でシリーズ最大の異色作です。誘拐サスペンスの体裁をとり、いかにして人質を救出するかがメインプロットになっています。人質救出のためのキャサリンのアイデアが大変独創的で、そこからの展開もサスペンス豊かです。とはいえこの作者は本質的に本格派推理小説家で、終盤にはどんでん返しの謎解きがありますが個人的には苦しい後づけに感じました。本格派好きの私から見ても本書は最後まで誘拐サスペンスを貫いた方がよかったように思います。

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