home

ミステリの祭典

login
三十六人の乗客(旺文社文庫版)
短篇集

作家 有馬頼義
出版日1976年12月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 斎藤警部
(2015/12/14 19:40登録)
三十六人の乗客/白い道の少女/霞と眼鏡/女は階段を下りたか/謀殺のカルテ/この手が人を殺した/現行犯
(旺文社文庫)

何度も映画やTVドラマになった”紛れ込んだ犯人探し”の表題作(こりゃ映像化したくなる魅力のストーリーだわなぁ)を始めとし思わせぶりなタイトルの作品が幾つかあるがさほどの捻りは見当たらず。。 とは言え、本格味は割あい薄くとも適量の社会派要素が刺激剤として働き、時代の空気を嗅ぐに良い一冊。 昭和三十年代フェチなら(もし見つけたら)手を出そう。
調べてみたら表題作'69年のNHKドラマでは主題歌がピンキーと殺し屋共の「恋の季節」だったんですって! 素敵ねェ~

ところで同氏の代表作に「四万人の目撃者」なるやはり人数タイトルの長篇がありますが、この四万って三十六の何倍に当たるか分かります? 電卓かスマホで4,000÷36を叩いてみるとすぐ分かりますが、ちょっとした驚きの数字になりますね。。。

1レコード表示中です 書評