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ミステリの祭典

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不思議なキジのサンドウィッチ
フレーヴィア・ド・ルースシリーズ

作家 アラン・ブラッドリー
出版日2015年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2015/12/05 22:10登録)
(ネタバレなしです) 2014年発表のフレーヴィア・ド・ルースシリーズ第6作で、作者は当初本書をもってシリーズ最終作にするはずだったのが、人気が高まったのに応えて全10作とする予定に変更しました。前作の「春にはすべての謎が解ける」(2013年)での衝撃的結末の後を引き継ぐ物語となっており最低でも前作、できればこれまでのシリーズ作品を全部読んでフレーヴィアを取り巻く環境になじんでおくことを強く勧めます。初めて読んだシリーズ作品が本書ということになると面白さは大きく後退します。ある人物との思わぬ形での再会、何と(作中時代では)元首相のチャーチルが登場し、さらにはフレーヴィアのとてつもない計画(成功するわけないと思っていてもどうなるのかどきどきします)とページをめくる手が止まらない展開です。殺人もおきますがその謎解きはややもすると脇に置かれ、ド・ルース家がどういう結末を迎えるのかという方が気になって仕方ありません。本格派推理小説でなくスパイスリラー系のミステリーであったことも意外でした。

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