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ミステリの祭典

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笛の鳴る闇
倉原真樹シリーズ

作家 日下圭介
出版日1987年05月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2015/12/03 16:24登録)
(ネタバレなしです) 1987年発表の本格派推理小説で、作者は「贅沢な推理小説愛好家のために密室、暗号、将門伝説と三つの大きな謎を用意した」とアピールしています。確かにその通りではありますが、密室はトリックが小粒だし、平将門伝説は何が謎なのか焦点が定まっておらず犯罪の謎解きとの関連が薄くて浮いてしまったように感じます。暗号の謎解きは力が入っていて様々な解釈が飛び交いますが、犯人の最後のせりふの通り、「どれほど証拠能力があるか疑わしい」レベルです。緻密に書かれていますがどこか木を見て森を見ずの印象が残ります。なお本書は倉原真樹初登場の作品ですが彼女の登場場面は最後の3章のみで、その範囲内では確かに活躍していますが第一の事件の謎解きには全く関わっていません。全体の主役は古賀父子です。またタイトルに使われている笛は暗号文の中に登場するのみで全く鳴らないのがちょっと肩透かしでした。

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