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ミステリの祭典

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終列車連殺行
列車シリーズ

作家 阿井渉介
出版日1990年03月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2015/11/29 21:48登録)
(ネタバレなしです) 下り寝台特急の寝台で発見された大量の血痕と上り寝台特急で発見された他殺死体。途中駅で死体または死にかけた被害者が乗り換えたとしか考えられないが、その駅では下り列車の到着より先に上り列車が出発するためそれは不可能だったという事件を扱った1990年発表の列車シリーズ第4作の本格派推理小説です。死体移動の謎だけでなく、空中浮遊や伝説の怪物ヌエによる(と思われる)殺人といった謎も散りばめられています。最後の事件がかなり終盤になって発生して駆け足気味に解決されたのが少し気になりますが、このシリーズの中では謎解きのまとまりはいい方です。犯人像の描写も印象的でした。

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