皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
由良小三郎さん |
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平均点: 6.62点 | 書評数: 199件 |
No.9 | 5点 | 演じられた白い夜- 近藤史恵 | 2002/10/10 22:44 |
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新しい推理劇の稽古のために集められた人々が、雪に閉じ込められた別荘でまきこまれる舞台のシナリオと同時に進行する殺人事件という、まあ様式的な設定です。 こういう本格、本格した設定は(僕にか)近藤さんにむいていないような気がしました。ちょいとイヤな男もでてきます。本の中で活字の種類が変わる小説は僕はキライなんです。 |
No.8 | 7点 | 桜姫- 近藤史恵 | 2002/08/30 20:36 |
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今回も誰かに救ってほしいという願いがかなわない悲しい運命の切ない話です。背景の歌舞伎の世界が映像的で、きれいな文章でつづられています。 |
No.7 | 5点 | ガーデン- 近藤史恵 | 2002/08/14 19:00 |
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歌舞伎シリーズで探偵役の今泉文吾と山本君の最初のエピソードです。歌舞伎シリーズを読んでいれば、そうかというところですが、最初にこれから読むとたぶん失望する人が多いかと思います。動機とか、人間関係とか、展開とか、僕にも理解できませんでした。今泉が死体遺棄もやってしまうし、ちょっとという作品です。 |
No.6 | 5点 | この島でいちばん高いところ- 近藤史恵 | 2002/08/03 07:57 |
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薄味のホラーというかサスペンスで、あまり良くなかったです。ユンジャという女性が近藤さんらしく書き込まれるかと思ったのですがそれも少なかったです。スタート5人で何人生き残るかという構想の時点で、この小説の長さでは5人は多かったとおもいます。 |
No.5 | 8点 | ねむりねずみ- 近藤史恵 | 2002/06/26 20:17 |
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結局、俳優のゴウの話になってしまうのは、よくあるので・・・。 探偵役の一人の小菊さん(女形役者)の個性が強すぎて、メインの探偵の印象がうすいなどと不満はあるのですが、十分に切なさが伝わってきます。 |
No.4 | 6点 | 凍える島- 近藤史恵 | 2002/06/09 13:32 |
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この作品は、僕の好きな近藤さんの世界ではありませんでした。孤島の別荘、連続殺人という本格ミステリの道具立ては、綾辻さんのを読んでるみたいでした。デビュー作ですが他の作品を読んでファンになってから読むほうがいいと思います。 |
No.3 | 7点 | カナリヤは眠れない- 近藤史恵 | 2002/05/30 21:05 |
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このシリーズが好きです(まだ2冊しかありません)。「茨姫」のほうがよかったのですが、やはり第1作なので読んでおく必要があります。不安とどう闘うかあたりについての話です。 |
No.2 | 9点 | 茨姫はたたかう- 近藤史恵 | 2002/05/27 18:19 |
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体だけでなく心も直す整体師を主人公にした物語です。女性の生き方みたいなものがテーマで、こういうのが好きだというと気持ちわるがられそうですが・・・。女性たちへのお説教の部分がいいことゆうてるんですよね。 |
No.1 | 8点 | 散りしかたみに- 近藤史恵 | 2002/05/27 17:52 |
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たんたんと語られる物語のなかで、すでに起きてしまった運命の悲劇と、もう一つの悲劇が表に現れる。「舞台にひらひらと舞う一枚の花びらに気がつかなければよかったのだろうか」というような文学の薫りの高い物語です。 |