皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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びーじぇーさん |
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| 平均点: 6.15点 | 書評数: 108件 |
| No.2 | 5点 | ラザロの迷宮- 神永学 | 2026/01/31 18:58 |
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| この作品は、謎の青年の失われた記憶を回復しようとする試みと、閉ざされた空間での連続殺人という異質な二つの物語が、次第に結びつくところに面白さがある。鍵となるのは「ラザロ」。
ラザロとは新約聖書に登場する人物名であり、イエス・キリストの奇跡により蘇ったとされる。死からの復活を意味する言葉なのである。記憶喪失の青年についていた血の量は誰かの死を予想させ、館では次々に人が殺されていく。それらの謎への興味と共に、本作でラザロが何を意味するのか、誰が蘇るのかについても読者は気にし続けなければならない。多くの死と引き換えに成立する復活の真相と動機は印象的である。 |
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| No.1 | 5点 | 心霊探偵八雲 INITIAL FILE 幽霊の定理- 神永学 | 2025/03/28 22:08 |
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| 霊が見える大学生・八雲と数学の天才である准教授・御子柴がタッグを組んで謎を解き明かす。霊視と数学、専門分野が違えば当然事件解決までの道筋も分かれてくる。感情に寄り添った八雲と、確立に重きを置く御子柴の謎解きは対照的である。
霊視能力の謎解きは、数学と比べると不確かな能力に思える。しかし数学的な解決だけでは死者や事件関係者の隠れた意図をすべて汲み取ることは難しい。だからこそ、この二人が同じ結論にたどり着いた時、安心してその結末を見届けられる。幽霊が出るマンション、女子寮のポルターガイスト現象、教授宅のひとりでに鳴るピアノ。どれも心霊現象の絡んだ魅力的な事件を完全犯罪ならぬ完全推理を目の当たりすることになる。 |
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