皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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sm556sさん |
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平均点: 5.14点 | 書評数: 14件 |
No.2 | 4点 | 衣更月家の一族- 深木章子 | 2018/06/09 23:04 |
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確かによく練られた構成だとは思うんだけど、あまり驚きはなかったかな。3つのバラバラの話が最後には一つにはなるんだけど、おそらく、この物語のこの人がこの物語では実はこういう役を果たしていて・・・という展開になるのは、なんとなくわかってしまうし、いかようにもできるという感じ。もうちょっと違った意味での驚きが欲しかったかな。 |
No.1 | 8点 | 鬼畜の家- 深木章子 | 2018/05/02 08:45 |
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ネタバレあり
この物語は、語り手?である探偵と依頼者との公園での会話+7人の関係者の証言という2元構成となっており、関係者の証言の中に物語の真相を示す材料があること容易に推察できる。一番やられたと思ったのは、7人の関係者の証言の聞き手がすべて探偵だと無意識に思わされていたところだ。実は、そんなことはどこにも書いていなくて、その中の一つが犯人が聞き手になった証言であることが最後にわかる。このアイデアは面白い。また、なぜ、ゴン太を飼ったのか、という理由も(確かにこのアイデアは前例はあるのだが・・・)面白い。但し、人の入れ替えが分かった理由が利き腕のことだけだというのは少々さびしい。また、本当にこんな入れ替わりが周囲に全く分からないか、という点にも疑問は残る。とはいうものの、最後の部分のどんでん返しと探偵と犯人の駆け引きは非常に面白い。全体としてはレベルの高い作品だと思う。 |