皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
Akeruさん |
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平均点: 4.57点 | 書評数: 21件 |
No.2 | 3点 | さらば愛しき女よ- レイモンド・チャンドラー | 2020/10/03 20:56 |
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チャンドラー、ひいては「この時代のハードボイルドもの」の欠点が結晶化したような一作。
その欠点とは、「なぜ主人公がそういう行動を取ったのか」が一切読者に伝わらんという点。 ほとんどの展開が、よくわかんねえけど、なんか主人公はこういうことして、その結果女を抱いたor悪党にぶん殴られて気を失った、というもの。 この時代のハードボイルド小説はそういうケースが非常に多いというか、むしろそういう作品をハードボイルドと呼び習わすようになったのでは?という仮説まで立てたくなる。 まあ、ようはご都合主義なんですよ。そういったご都合主義にマッチョで精神的にもタフな私立探偵とか、それっぽいセリフ回しとかで燻製しただけの作品。 |
No.1 | 5点 | 大いなる眠り- レイモンド・チャンドラー | 2018/06/21 20:13 |
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村上訳 ネタバレなし。
うーん、これ、クソ訳なのでは? 正直、村上春樹は好きでも嫌いでもないです。 読んだことないので。 ですけど訳者としてどうなんでしょうね。 「ブランデーをどのように飲むかね?」 「いかようにも」 とかあって、ずっこけました。 「どんな飲み方がすきかね?」 「なんでもいい」 くらいにならなかったんですかね。 他にも細かいところが目について目について…。 チャンドラーといえば清水俊二氏ですが、彼も訳者として超一流だとは到底思えません。 そもそも映画畑の人ですし。 けど、それでも清水訳のほうが数段上だろこりゃ。 本作は何故か清水訳が存在しません。 彼が訳してくれてれば。 双葉訳を借りてこよう。 これよりマシだといいんだけど。 追記:内容的にも目立っていいとも思えませんでした。 悪くもないんですが。 いわゆる「歴史的意義を考えれば傑作」という類。 現代視点からすればジョンダニングとか読んだほうが楽しい時間を過ごせるのでは、と思います。 |