皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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りゅうぐうのつかいさん |
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平均点: 6.29点 | 書評数: 84件 |
No.2 | 7点 | ナイン・テイラーズ- ドロシー・L・セイヤーズ | 2016/03/15 15:53 |
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亡くなった女性を夫と同じ墓に埋葬しようとしたら、出てきた身元不明のもう一つの死体の謎。それに、以前に起こったエメラルド盗難事件をめぐる謎、行方をくらました自称自動車修理工の謎、暗号の謎など、様々な謎が絡みあって、ややこしく、わかりにくい話。翻訳作品特有の読みにくさも相まって、読み進めていくのが大変で、なかなかページが進まなかった。真相につながる情報が小出しで出てくるので、読者が謎解きできるような話ではないし、暗号の謎やエメラルドの隠し場所の謎の真相もぼんやりとしかわからない。最後から2ページ目まで読み進めて、ようやく、こういう話だったのかと納得。まさしく、神の裁きであり、ナイン・テイラーズというこの作品のタイトルにうってつけの真相。 |
No.1 | 6点 | ピーター卿の事件簿- ドロシー・L・セイヤーズ | 2015/12/08 18:52 |
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かなり不思議な謎が提示されるが、おおまかな真相に関しては予想しやすい話が多い。
しかしながら、それぞれに工夫があって、楽しめる短編集。 「鏡の映像」 これだけの「世にも奇妙な物語」の真相は、これしかないだろう。 「ピーター・ウィムジー卿の奇怪な失踪」 話が急に切り替わるところがある。そこがちょっとわかりにくい。 「盗まれた胃袋」 胃袋を遺産として残した男の謎。 「完全アリバイ」 アリバイトリックの方法に関しては概ね予想どおりであった。 「銅の指を持つ男の悲惨な話」 マリアの身体的特徴がうまく真相に活かされている。 「幽霊に憑かれた巡査」 このようなトリックで本当に人をだますことができるのか、疑問ではあるが。 「不和の種、小さな村のメロドラマ」 ある人物がピーター卿を利用しようとするが、ピーター卿を甘く見過ぎて墓穴を掘る。 |