皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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iaさん |
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平均点: 4.96点 | 書評数: 24件 |
No.2 | 5点 | 星籠の海- 島田荘司 | 2016/07/04 23:04 |
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3人のサブストーリーがあるが
彼らは宗教団体ボスを倒すきっかけになったからスポットが当たったんだろう。 でもボスはよくわからない奴で別に逃げられようとどうでもいい。 星籠というテーマと関係無いし。 海を守るため疾走し、トリを飾った人。彼にほとんどスポットを当てなかったせいで、全く感情移入できないラストになっている。 全体的に散漫なので他人に勧められる本じゃない。 御手洗が出ているシーンは面白い。推理も犯人を追いつめる手管も素晴らしい。 ただ妙にヘタレになっている箇所があって意図がわからない。 |
No.1 | 7点 | 犬坊里美の冒険- 島田荘司 | 2015/08/19 00:56 |
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漢字苦手で言葉遣いが幼稚でスイーツ脳という
法廷侮辱してるような女が法定で弁護団の末席で奮闘する。 裁判官や上司がイラついてる描写を見ると作者もわかってやってるんだろう。 それに反して読後感がとてもいい。 嫌味のある検事、妙に腹が立つおばさん達、短気な上司が、それぞれただの悪者の記号ではなく、善の部分も持っていると伝わってきた。 それと人生ままならないということも。 里美自体も、よく考えれば20代女性の平均的性格だと思う。 トリックについては「え、そんなグロい真相が?イヤミス?」と思わせてまた別の真相を用意してくれているところが好感。 恋愛要素が入ってるのは女性誌連載だったからなのかもしれない。 |