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Q-1さん
平均点: 6.82点 書評数: 95件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.6 7点 有限と微小のパン- 森博嗣 2012/09/11 17:50
シリーズ最終作に相応しくとても作り込まれた作品だと感じました。
序盤から真賀田博士が登場することで緊張感を保ちつつ、
数人が怪しいままクライマックスに突入するので、終始気を抜かずに読めました。

多数の人間が殺人事件を演じているというのは現実感に欠けますが
ユーロパーク全体がVRの世界なので実際に演じられるのかという疑問は置いといてトリックとしては秀逸だと思いました。

個人的にはハウステンボスのホテルアムステルダムに泊まったことがあるので
場面を想像しやすくハウステンボスを訪れたことがない方よりは楽しめたのではないかと思います。
犀川先生の国枝さんに対する態度も毎度の如く人が変わったみたいで面白かったです。
これも天才は人格を限定していないということなのかな?

No.5 7点 数奇にして模型- 森博嗣 2012/08/04 01:51
正直事件解決の難易度はそんなに高くないと思いました。
しかし論理的、物理的に無理だと判断された容疑者は真犯人である可能性が高いと個人的に思っているのですが、
萌絵が直感的に否定していたので、結局最後の最後まで確信を持てずに読みきってしまいました。

紀世都と萌絵が二人きりになるシーンは、
このシリーズで初めて萌絵が本当に殺されるんじゃないかという緊張感を持って読めました。
国枝さんがやけにお喋りになっていたのも面白かったです。
特に仲直りしないほうがいい。二度と喧嘩しなくて済むから。という言葉は感心してしまいました。

今作は本筋の事件よりも登場人物同士の絡みがよかったです。
シリーズファンであればそれだけで面白かったと思えるのではないのでしょうか。

No.4 7点 今はもうない- 森博嗣 2012/07/16 07:05
ミスリードの手法、構成共に完成度が高く、
とても楽しめました。

しかし、過去のシリーズ作品を読んでないと
何がなんだか分からないだろうし、
読んでいたら笹木の苗字や西之園嬢の行動に
少しアンフェア感を覚えると思います。
それでもその一方でヒントもしっかり出ているので
スッキリと読了できました。

No.3 6点 夏のレプリカ- 森博嗣 2012/07/01 22:36
小難しいトリックがなかったせいか、シリーズで最も読みやすかったです。

ただ、杜萌のその後はまだしも、素生のことはどういうことだか説明して欲しかったですね。
もやもや感が残りました。

No.2 8点 幻惑の死と使途- 森博嗣 2012/06/06 23:22
意味ありげな描写があったので
何かしら関わってるとは予想したけど
真犯人だったとは。。。
とても驚かされました。

No.1 7点 封印再度- 森博嗣 2012/05/26 18:53
犀川と萌絵の寸劇的なやりとりが面白かったです。
普段は論理的な萌絵が犀川に関することだけは感情的になってしまう様はとても可愛らしいです。

肝心のミステリも箱と壺のトリックは私の予想をひとつ上回ってくれたし、
偶発的に起こる密室現象もなるほどと思わせてくれました。
ただ、子供の発言の件はちょっと無理矢理感があったかなぁ。
まあ分かりやすくヒントが出てたんで、怒りは込み上げませんでしたがw

再度封印されたのが凶器だけでなく犀川の気持ちも封印されたところがナイスでした。

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Q-1さん
ひとこと
叙述トリックものが好きです。
好きな作家
西澤保彦 東野圭吾 北村薫 貴志祐介 奥田英朗
採点傾向
平均点: 6.82点   採点数: 95件
採点の多い作家(TOP10)
東野圭吾(12)
西澤保彦(11)
伊坂幸太郎(6)
森博嗣(6)
奥田英朗(6)
貴志祐介(6)
有栖川有栖(4)
乾くるみ(3)
松岡圭祐(3)
恩田陸(3)