皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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teddhiriさん |
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平均点: 6.75点 | 書評数: 57件 |
No.2 | 9点 | 聖女の救済- 東野圭吾 | 2009/11/10 20:41 |
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前作と同じ倒叙形式で始まるガリレオシリーズの長編。トリックのありえなさは今まで読んできた本格の中でも屈指のトリックといえる。
前作と比較するとまず話の展開が前作では石神と湯川の天才同士の対決によって進められていたのに対し、今回は容疑者に好意を抱いた草薙の葛藤とその後輩の内海の各々の捜査によって進められていく。また犯人のキャラクターは前作の石神に比べるとはるかに落ちるものの、被害者のキャラクターが強烈で前作の被害者が殺されるためだけに登場していたのに比べるともしや影の主役ではとすら思ってしまう強烈さで犯人のキャラクターの弱さを十分補っている。 こういった点を考えると、トリック、展開、人物のどれをとっても前作と比べても遜色のない出来だと思う。 個人的な評価でいうならば、前作よりこちらの方が好みである。 |
No.1 | 9点 | 容疑者Xの献身- 東野圭吾 | 2009/02/12 22:00 |
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加賀刑事シリーズに感じられる本格ミステリへの情熱。「ある閉ざされた雪の山荘で」や「仮面山荘殺人事件」などで見られたサプライズのためのテクニック。そして「秘密」以降重視してきた人間描写が一体となった傑作だと思います。
なぜこれが本格ミステリじゃないなどと言われたのかよくわかりません。またメイントリックである人物に対する眼差しが冷酷という意見も拝見しましたが、本格ミステリで冷酷でない作品は逆に珍しいのではないでしょか。 |