皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
あびびびさん |
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平均点: 6.33点 | 書評数: 669件 |
No.3 | 7点 | 真相- ロバート・B・パーカー | 2010/12/17 12:12 |
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探偵小説のシリーズとなると、だいたい似通った話になるが、このスペンサーシリーズも同様、大いなるマンネリで、事件の背景をひとつ、ひとつ掘り下げて、最後に「真相」に辿り着くという毎度おなじみの設定。
しかし、これが嫌味ではなく、スペンサー以下の登場人物に、『おーい、また読んでるぞ』と知らせたくなるような親しみを覚える。特にスペンサーの片腕的存在であるホークは、血も涙もない殺し屋だけど、実に魅力的な人物だ。 |
No.2 | 7点 | 冷たい銃声- ロバート・B・パーカー | 2010/09/15 08:22 |
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探偵・スペンサーシリーズで一番有名なのは「初秋」だが、
あの作品はハードボイルド色がやや薄かった。 その点、この作品は正統的ハードボイルドで、出だしから 読み手をぐいぐい引っ張っていく。また翻訳家と息が合って いる感じで、会話がテンポよく軽妙だ。 久しぶりにハードボイルドを堪能した感じがする。 |
No.1 | 8点 | 初秋- ロバート・B・パーカー | 2010/04/26 14:56 |
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ある日、魅力的な女性が、別居している夫の元にいる息子を取り戻して欲しいという依頼をする。その夫の愛人をマークし、難なく夫の家を探し当てた探偵・スペンサーは、絶妙な駆け引きで息子を取り戻すが、その息子は、夫婦間の意地だけで存在する無気力人間だった。
スペンサーはその少年を「誘拐?」し、双方のさまざまな妨害工作を切り抜け、その少年の生きがいを一緒に探す。感動的ハードボイルドで、なかなかの力作だ。 |