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蟷螂の斧さん
平均点: 6.09点 書評数: 1637件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.77 8点 時計館の殺人- 綾辻行人 2011/12/02 14:25
評価基準は「衝撃度」「どんでん返し度」に重点をおいているので、「十角館」が10で本作品は8となります。トリックは秀逸と思いますが、実行する犯人(必然的に絞られてしまう)が平凡になってしまっていたので・・・残念。ラストシーンは印象的で映画を見ているように美しい。

No.76 4点 人形館の殺人- 綾辻行人 2011/12/02 14:23
もし、綾辻作品でこれを最初に読んでいたら、後の作品は読まなかったと思います。「オチ」が好みではありません。この手の作品が多いですね。途中までは非常に面白いのですが最後の「オチ」でがっかりするというパターンです。

No.75 7点 迷路館の殺人- 綾辻行人 2011/12/02 14:22
「作中作中作」という面白い構成でした。犯人が判明し、これで終わりと思いきや、また逆転・・・楽しめました。女性の特有さの表現に?でしたが、京極作品「姑獲鳥・・」にも同様なシーンがあったので良しとするしかないのでしょうか。

No.74 7点 水車館の殺人- 綾辻行人 2011/12/02 14:21
古典的なロマンを感じさせる雰囲気の作品で気に入っています。主人の「仮面」自体が怪しいのですが、単純なトリックだけではなく一捻りあったので結構楽しめました。

No.73 7点 ハサミ男- 殊能将之 2011/12/01 09:46
面白かったが、騙され具合はあまりスッキリしたものではなかった。伏線、手掛かりは前半に2,3行の記述あるものの、それ自体忘れてしまうようなものであり、逆にもう少し印象に残っていれば、驚きは倍増したと思う。

No.72 3点 脳男- 首藤瓜於 2011/12/01 09:45
江戸川乱歩賞受賞作とのことであるが、ミステリー度は低かった。心を持たない理由(唯一の謎?)も判明するのだがあまり響いてこなかった。

No.71 9点 殺戮にいたる病- 我孫子武丸 2011/11/29 17:52
ミステリーでここまで描く病的なエログロは中々ないのでは?。それでも読後感は、けして悪くない。それは騙され感、どんでん返し度がエログロを超えているからだと思う。

No.70 5点 0の殺人- 我孫子武丸 2011/11/29 17:51
題名のアイデアは面白いと思う。「偶然」は作者の意図(コメディっぽく?)かもしれないが、読者としては?がつきます。

No.69 6点 悪魔に食われろ青尾蠅- ジョン・フランクリン・バーディン 2011/11/28 17:56
ミステリーというよりサイコ・サスペンス。あまり好みでない分野なので、高評価はつけられませんでした。今ではよく取り上げられる「オチ」の題材ですが、1948年発表とのことで、先駆け的な作品のようです。その意味では評価できるものと思います。
(追加)この書評した当時、ミステリーは謎解きもの(本格)だけと狭義に捉えていました(苦笑)。

No.68 9点 奇想、天を動かす- 島田荘司 2011/11/28 17:35
松本清張の社会派小説の代表作にあるような「動機」が「生い立ち」にかかわるようであったとすれば、かなり重い小説になってしまったと思います。その点、本作品は違っていたので、トリックに重点を置き読むことができました。といっても背景にあるものには考えさせられてしまいましたが・・・。

No.67 9点 13階段 - 高野和明 2011/11/24 11:19
前半はけだるい感じでしたが、後半になると一気にヒートアップします。二つの事件が絡み合い、裏もあり、よく練られた筋書きだと思います。犯人の指紋が検出され、その名前が判明する場面が一番ドキッとしました。(ページをめくるとその名前がある。にくい演出です。)

No.66 5点 99%の誘拐- 岡嶋二人 2011/11/24 11:17
物語の展開や、運搬役に自分を選ぶというアイデアは良いと思った。スキー場での場面は、現実味が感じられず、少し無理があるのではないか?また、登場人物もサラッとした人間ばかりで物足りなさを感じた。

No.65 3点 ダレカガナカニイル・・・- 井上夢人 2011/11/24 11:15
ミステリーのオチが多重人格であったというのは基本的に好みではありません。この作品は裏表紙に”多重人格ミステリー”と謳われており、通常のオチを前面に出してきているので、どんなオチがあるのか期待しましたが、???(SF?ラブストーリー?)だけが残りました。

No.64 5点 クラインの壷- 岡嶋二人 2011/11/22 10:19
ミステリーというよりSFっぽい感じなのでこの評価。「荘子」(紀元前300年頃)の”胡蝶の夢”を思い出す。「荘周は夢の中で胡蝶となった。胡蝶になりきり楽しくひらひらと舞っていた。荘周であることは全く念頭にない。目が覚めると荘周ではないか。荘周である私が夢の中で胡蝶となったのか、実は自分が胡蝶であって、夢を見て荘周となっているのか?いずれが本当かよくわからない。荘周と胡蝶とには形の上では区別があるはずだが、主体としての自分には変わりは無く、これが物の変化というものである。」

No.63 9点 弁護側の証人- 小泉喜美子 2011/11/21 21:28
トリックが明らかになった瞬間、頭がくらっとした。そんなわけはないはずと、最初のページに戻ってしまった。解説にある通り、秘密にしておきたい一冊との価値は十分あります。古い小説だけに、トリックの価値は高いものと思います。

No.62 5点 夏、19歳の肖像- 島田荘司 2011/11/21 09:24
本帯に青春ミステりーとあるので、ミステリー度は期待しないで読みました。25年前の”純”な青春物ですが、主人公は今では変質者、ストーカー扱いされるのでしょう。清純そうな小池理律子のギャップも、当時は驚きかもしれませんが、今では驚きではない?。時代の変遷を感じた一冊です。

No.61 5点 ガラスの麒麟- 加納朋子 2011/11/19 22:20
このような作品の評価は難しい。独特の雰囲気を持った良い作品だとは思いますが、判断・評価基準をミステリー度に置いているのでこの評価になります。

No.60 7点 私という名の変奏曲- 連城三紀彦 2011/11/18 08:44
このような殺人がどうして可能なのか?という謎の提起は、非常に興味を引きました。設定、仕掛けは実にに面白いと思いますが、メイントリック自体は私の好みでなかったので少し残念な気持ちです。物語の性質上、同じ場面が繰り返しでてきますが、それはカットして犯人側の心理(恐怖)をもっと出した方が良かったのかも(被害者はそれを望んでいたので)

No.59 8点 二の悲劇- 法月綸太郎 2011/11/17 09:14
私小説・純愛小説をミステリー仕立てにしたような感じで、普通のミステリーとはまた違う、異質の雰囲気を持った作品だと思います。途中「夢オチ」だったらつまらないと思いながら読みましたが、ラストはそれなりに落ち着く所に落ち着いたという感じです。「頼子のために」もそうでしたが、本作品の「手記」部分には感情移入せざるを得ないものがありました。

No.58 9点 一の悲劇- 法月綸太郎 2011/11/15 08:55
今まで読んだ誘拐ミステリーで一番よかった。(「大誘拐」(天藤真氏)はミステリーの範疇外としているが・・・)登場人物のほとんどが犯人ではないかと思わせるミスリードもうまい。心理描写は「頼子のために」を彷彿させ、物語の展開もハードボイルド的で一気に読んでしまった。非常に印象に残る一冊となりそうです。(*追加~この書評当時はミステリーを狭義の意味で捉えていました(笑)。このサイトでジャンル別が導入されてからは、ミステリーを広義で捉えるようになりました。)

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蟷螂の斧さん
ひとこと
ミステリーは、作家中心では読んでおらず、話題作や、ネットでのお勧め作品を読んでいます。(2013.6追加~本サイトを非常に参考とさせてもらっています。現在は、読後、類似なトリック・モチーフの作品を探した...
好きな作家
ミステリー以外で「石川達三」、短編で「阿刀田高」、思想家で「荘子」
採点傾向
平均点: 6.09点   採点数: 1637件
採点の多い作家(TOP10)
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