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あびびびさん
平均点: 6.33点 書評数: 669件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.16 7点 犯人のいない殺人の夜- 東野圭吾 2019/07/24 13:03
久しぶりに東野圭吾を読んだが、やはり読ませるし、短編でもワクワクする。エンドレス・ナイトは、地方から大阪へ出てきて何十年の自分には、犯人の思いが良く分かる。知り合いに35年間東京に住み、仕事で大阪に移住、わざと下町に住んでいる夫婦がいるが、「意外と住みやすいし、帰りたくないかも…」と言っていた。大阪は合う、合わないのどちらかで、特に関東より北の県の人々は合わない気がする。

No.15 6点 祈りの幕が下りる時- 東野圭吾 2016/06/27 23:34
東野さんの最近の作品同様、悪くはない。一読に値する出来栄えだと思うが、期待値が高いので、平凡に見える。ストーリー、物語の謎ともスペシャルではなく、こじんまりまとまっている感じは否めない。


これまで凄い作品を提供してきた作者だけに、このまま、平凡に終わって欲しくない。自分の感覚としては、作風は異なるものの、アガサ・クリスティと同レベルの期待をしている。

No.14 5点 カッコウの卵は誰のもの- 東野圭吾 2015/06/07 23:32
淡々と始まり、淡々と終わったと言う感じで、ひねりも驚きもなかつた。犯人にしても、~そう言われればそうかな~的な感じで、認識せざるを得なかった。

それでも、読まなければよかった…とは思わせない作者の力量はやはりすごい。題名が、全体的な格上げに成功しているような感じである。

No.13 6点 真夏の方程式- 東野圭吾 2015/06/06 00:39
湯川准教授がひと夏に経験する物語。少年との出会いがローカル電車の中という定番さが郷愁を誘う。相変わらずマイペースで、講釈たれだが?純粋な男だけに、子供とは合う…。

事件は回想シーンが主で、魅力的な海辺の街とはほとんど関係ないが、それでもしっかり読ませてくれる。作風はまったくちがうが、自分にとってはクリスティーのように外れのない作家である。

No.12 7点 聖女の救済- 東野圭吾 2015/05/23 23:31
「虚数解」か…。そう表現されれば、そうなんだろうが…。ずっとそのトリックを守っていた聖女。初めからそんな場面が来ることを想定しての仕込み…。

久しぶりに東野さんの本を読んだが、相変わらずうまい。淀みなく最終章まで引っ張る作者の知識容量と発想の転換。こんなことを言うと、誰かに怒られそうだが、とても大阪の生野区出身だとは思わない。泥臭さがまったくない。

自分もそこに住んでいるから良く分かる(すみません)。

No.11 7点 夢幻花- 東野圭吾 2014/02/10 23:10
夢幻花…。花にはそれぞれのDNAがあり、咲く花の色は決まっている。しかし、花ゆえに色々な色を見たい、楽しみたい。これは植物学者の夢であり、野望だったが…。

アサガオに黄色い花がないと言う。いや、江戸時代まであったのだ。それがなぜ、消えてしまっのか。それを研究していた老人が殺されるが、その動機に夢はなく、ただの現実逃避だった…。

No.10 7点 秘密- 東野圭吾 2012/10/17 23:36
過去の履歴を遡って見ていたらこの作品がノーチェックだった。旅の途中、長時間の電車に備え、いつもならマンガ雑誌を買うのに、東野圭吾の名を見て購入。それからミステリに舞い戻った。

目的の駅に着くころには読み終えたが、なんとなくホロリとさせられ、それからミステリは欠かせなくなった。物語は現実味がないけど、男と女の本音と哀愁を感じた作品。

でも、今はこの筋の作品は読まないかも知れない?

No.9 9点 容疑者Xの献身- 東野圭吾 2011/04/25 02:35
友人に勧められて始めて知った東野圭吾。長らく読書を忘れていたが、日本にもこんな作家がいるんだ…と感心し、東野さんの作品ははもちろんのこと、その他の作家の作品にも手を出すようになった、記念すべき物語。

ある意味世捨て人になっていた犯人のせつない生き方にほろりとさせられたが、その心情は、ある程度年を取ると沁み入るように分かってくるのではないか?

No.8 6点 赤い指- 東野圭吾 2009/09/16 22:19
現社会の抱える家庭内の問題がテーマ。

馬鹿息子がほとんど表面に出ないことで、逆に読み手の怒りと
賛同を分かち合える。

小粒だが、山椒のようにピリッと(死語か?)読者を刺激する。
佳作だと思う。

No.7 2点 夜明けの街で- 東野圭吾 2009/09/16 22:13
ネタばれ…

まさに女性が体を張る物語。しかし、「あなたで良かった」
なんて、本当にいい加減。
東野はすきだけど、その心理には賛同できない。

No.6 2点 殺人の門- 東野圭吾 2008/10/31 10:37
東野作品はなんでも好きですが、これはひどかった。
最後まで読むのが辛く、しかもやたら長い。

作者も迷走したまま書いたのでは…。

No.5 7点 さまよう刃- 東野圭吾 2008/06/03 19:14
少年犯罪だからと高をくくる真のワル。そんな相手に司法は通じないと復習を誓う被害者の父親。殺せ、殺せと暗黙に世間が言う。しかし…。
今は自分が少年ではないから言えるのかも知れないが、本当に少年法改正は必要なのでは。改悛なんて今の時代の人間はそんなに幼くはないはず。

最後のシーン、自分は穏健派だと思っているが、あの悪ガキ、誰かが殺って欲しかった。それなら10点なのに。でも新聞の連載ということで、思いとどまったのだろうな……。作者も我慢して。

No.4 6点 白夜行- 東野圭吾 2008/04/16 11:48
東野圭吾は好きだが、この作品はしんどかった。もう一度読めばおもしろいのかも知れないが、次の幻夜は読む気が起こらない。自分のわがままでしかないのだが…。

No.3 6点 レイクサイド- 東野圭吾 2007/11/28 13:37
重みはないかも知れない。でもスラスラ読める文章はさすが。最後まで楽しく読めた。

No.2 8点 仮面山荘殺人事件- 東野圭吾 2007/09/18 19:21
別荘で孤立無援の状態にするのは不可欠でしょう。
気分がいい時に、素直に楽しみたい人にお勧めです。
途中でトリックは見当がついたが、それでも東野作品は自然にページを開かせる。

No.1 8点 手紙- 東野圭吾 2007/09/18 19:07
ストーリーがだいたい分かっていたので読まなかったが、それは大きな間違いだった。こちらの思惑を凌駕する内容で、最後の数ページは電車の中で読んだのにもかかわらず、涙がこみ上げて恥ずかしかった。
当たり前の事だが、殺人とはかくも重責を背負う犯罪だと、再認識した。

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あびびびさん
ひとこと
仕事が専門紙を作ることだったので、いつも目が腫れて活字を見ること自体が苦痛だったが、旅をするようになり、移動時間に読むようになった。

今では家に未読の本が4.5冊ないと落ち着かない。
好きな作家
アガサクリスティ。ミステリ界の宝石箱。色々な輝きを持った作品がある。
採点傾向
平均点: 6.33点   採点数: 669件
採点の多い作家(TOP10)
アガサ・クリスティー(59)
ロバート・B・パーカー(23)
ジェフリー・ディーヴァー(21)
鮎川哲也(19)
エラリイ・クイーン(19)
ピーター・ラヴゼイ(16)
東野圭吾(16)
ローレンス・ブロック(15)
マイクル・コナリー(13)
大沢在昌(12)