海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ]
大尾行
両角長彦 出版月: 2012年06月 平均: 5.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


光文社
2012年06月

光文社
2014年12月

No.1 5点 2018/03/13 23:39
ハイテク・ミステリ。
最初の尾行シーンでは、おいおい何やってんだかと思ってしまいました。私立探偵社の探偵たちがハイテク機器を利用して3人1組で次々に入れ替わりながら1人の人間を尾行していくというところから始まるのですが、これ、尾行する相手(作中ではマルタイ―対象者の意味―と呼んでいます)がどこに行くか見当がついていなければ不可能な尾行方法です。それにいくら何でも対経済効果が悪すぎます。
しかし尾行不可能な女の消失は、これも何かハイテクを使ったんだろうなと見当は付きますが、なかなか鮮やか。その後の製薬会社の暗部を暴いていくあたりとどうつながってくるのかと思っていたら、少々拍子抜けでした。それでも主人公が製薬会社に捕まってしまうあたりからはスリリングでおもしろく読ませてもらったのですが、このどんでん返し結末は爽快感はそれなりにあるものの、やはりフェアとは言えませんねえ。


キーワードから探す
両角長彦
2018年01月
困った作家たち
平均:5.00 / 書評数:1
2015年03月
臓器賭博
平均:5.00 / 書評数:2
2014年02月
ハンザキ
2013年11月
便利屋サルコリ
平均:7.00 / 書評数:1
2013年04月
デスダイバー
2012年06月
大尾行
平均:5.00 / 書評数:1
2010年02月
ラガド 煉獄の教室
平均:5.20 / 書評数:5