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[ 本格 ]
善人は二度、牙を剝く
ブライアン・アーミテージ、チェビオット・バーマン
ベルトン・コッブ 出版月: 2024年03月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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論創社
2024年03月

No.1 6点 nukkam 2024/04/12 04:35
(ネタバレなしです) チェビオット・バーマン警部の部下のブライアン・アーミテージ巡査部長をシリーズ探偵にした作品の先駆けとなったのが1965年発表の本書で、チェビオット・バーマンシリーズ第32作でもあります。ダイヤモンド盗難事件の議論でルダル一家の容疑を巡ってのバーマンとアーミテージの対立、そして納得いかないアーミテージが独断でルダル一家に下宿人として潜入捜査する前半が「善意の代償」(1962年)を連想させますが、「善意の代償」以上にサスペンス豊かに展開します。もっともそれまでの捜査でルダル一家と面識のない設定のアーミテ-ジがなぜそこまで怪しいと確信していたのかは不思議ですけど。警察小説と本格派推理小説のジャンルミックス型作品で、容疑者が少なくて意外性などないに等しい謎解きですがアーミテージの成長物語としては十分に面白いです。


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ベルトン・コッブ
2024年03月
善人は二度、牙を剝く
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