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[ 本格/新本格 ]
ファラオの密室
白川尚史 出版月: 2024年01月 平均: 6.00点 書評数: 2件

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宝島社
2024年01月

No.2 6点 mozart 2024/02/03 12:31
古代エジプト時代の物語であるとかそこで信じられていること(冥界の存在や死者の蘇り等)が「事実」であるとかいったことを所謂特殊設定モノとして受け入れることが前提となっていますがミステリーとしては結構「本格」でした。某作家のようなややバカミス?風の密室トリックもあったし。最後の「どんでん返し」も謎とは直接関係ないかも知れませんが伏線の回収という意味ではそれなりに納得の行くものでした(勿論最後まで気付きませんでしたが)。

No.1 6点 文生 2024/01/14 10:44
古代エジプトで謎の死を遂げ、ミイラとなった神官が失われた心臓の欠片を取り戻すために蘇るが、そこでファラオのミイラ消失事件に巻き込まれ…。

2024年 第22回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作ですが、本格ミステリとしてはイマイチ。密室状況における主人公の死とファラオのミイラの消失という2つの大きな謎が提示されるものの、真相はどちらもたいしたことはありません。むしろ、ピラミッドの石材運搬にまつわるサブの謎の方が気が利いているぐらいです。しかし、古代の神々が存在する世界での奇想天外な物語のなかに本格ミステリの要素を無理なく溶け込ませており、エンタメとしてはなかなかに読ませます。本格メインの作品だと思わなければ十分に佳品です。


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白川尚史
2024年01月
ファラオの密室
平均:6.00 / 書評数:2