海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 本格 ]
殺人セミナー
メイブリッジ主任警部シリーズ
B・M・ギル 出版月: 1986年10月 平均: 5.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


サンケイ出版
1986年10月

No.1 5点 nukkam 2016/06/16 15:44
(ネタバレなしです) 英国の女性作家B・M・ギル(1921-1995)はミステリー作家としては1970年代のデビューと遅咲きですが、それより以前から別名義でロマンス小説を書いていたそうです。1作ごとに作風を変えようとするタイプのようで犯罪小説あり、サスペンス小説ありと多彩ですが1985年発表の本書はメイブリッジ主任警部シリーズの本格派推理小説です(シリーズ第1作と紹介されていますが「Victims」(1980年)という作品が第1作という文献もあります)。メイブリッジが講演者として参加したミステリ作家団体のセミナーで殺人事件が起きるという設定は古典的ですが、アガサ・クリスティーなどの黄金時代の本格派とは雰囲気の異なる作品でした。ロマンス作家出身とは思えぬほどドライなタッチの文章で人間を描いています。終盤にはどんでん返しの謎解きがありますが探偵役の推理よりは幸運に恵まれての真相解明に近いです。


キーワードから探す
B・M・ギル
1989年10月
死ぬほど会いたい
平均:5.00 / 書評数:1
1987年12月
悪い種子が芽ばえる時
1986年10月
殺人セミナー
平均:5.00 / 書評数:1
1985年12月
十二人目の陪審員
平均:6.00 / 書評数:1