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ミステリの祭典

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海桐さんの登録情報
平均点:2.00点 書評数:1件

プロフィール| 書評

No.1 2点 地獄の奇術師
二階堂黎人
(2012/04/28 21:14登録)
人狼城、聖アウスラ修道院に興味を持ったのでこの作品から読んでみたが、
なかなかの期待外れだった。
女探偵という設定は悪くないが、性格に魅力を感じない。
序盤に衒学で彩られた小説を批判しているが、この作品も宗教じみた動機や注釈塗れの古典ミステリ引用が鼻につく。
終盤、それまで普通の喋り方だった人物が犯人と判明した途端「私は○○なのだ! わはは!」と魔王のような言葉遣いになったり、
格闘シーンを傍観している主人公は「私は目を丸くした。」「私は心底驚かされた。」の連続で緊迫感の欠片も無かったり、
どうもそのような点が目に付いて物語りに集中できない。
警視や記者といったキャラクターも別段活躍せず、長い割りに印象に残らない作品だった。
2作目はどうかな?

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