Q2.ミステリ以外によく読むジャンルはありますか? |
エンタメ小説としては基本的にミステリー以外は読まない
<br>アニメも観ず漫画とかも全く読まない
<br>その代わりといっては何だけど、ミステリーの範疇に入るなら、警察小説、ハードボイルド、サスペンス、スリラー、冒険・スパイ、異色短篇など偏見を持たず何でも手を出す浮気性
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Q3.一番最初に読んだミステリは?それはいつ? |
覚えていない
<br>それよりも小中学生の頃に、とある古雑誌の中で植草甚一のミステリー入門コラムを偶然読んで、それを参考にした
<br>だから海外ミステリーに入門するのに際し、一般的に名前が挙がるような作家から入っていない
<br>入門段階で既に、E・C・R・ロラック、ブレイク、イネス、マーシュらの名前を知っていた
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Q4.ミステリにはまったきっかけの作品は? |
最初の1人という意味ではなく、節目節目でミステリーに対する認識を新たにした作家は数名いる
<br>まずはやはりセイヤーズとナイオ・マーシュ
<br>この2人の作家はアメリカン本格に偏る日本の本格偏愛読者が、英国本格に馴染めるかどうかの踏絵でしょう
<br>シューヴァル&ヴァールー「笑う警官」で警察小説の面白さに目覚めた
<br>最近ではグラディス・ミッチェル
<br>ミッチェルを読むと昨今の読者は本格の概念を狭く捉え過ぎているように感じる
<br>
<br>しかし何と言っても嵌ったきっかけは個々の作家・作品ではなく、次の2つの名作リスト表である
<br>1つは、「J・シモンズ選サンデー・タイムズ紙ベスト99」
<br>2つ目は、「クイーンの定員」
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Q5.新作が出たら(高くても)必ず買う作家は何人いますか? |
(未登録)
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Q7.あなたの読み方の特徴は? |
(1) 書かれた時代を常に考慮する
<br>よく「どんな古い作品でも現代の視点で評価する」を信条にしている人がいるが、私は書かれた時代をを必ず考慮し評価の点数にも反映させる
<br>ポーやドイルを現代のミステリー視点で論評して、何か意味がありましょうや?
<br>
<br>(2) ジャンルに沿った視点で読む
<br>普段は本格しか読まないような読者がロスマクに手を出した時などにありがちなのだが、何でも本格としてどうかという視点で読むという読み方はしない
<br>各ジャンルにはそれぞれに合った見方があると思うので、必ずそのジャンル内の視点で評価する
<br>ハードボイルドなどを、トリックがどうのとか意外性がどうのとかという観点だけで語ってもねえ・・
<br>評価の方も本格以外は一段階下げるなどのジャンルによる差別は絶対にせず、あくまでもそのジャンル内での格付けランクとして評価する
<br>
<br>(3) アメリカ作家か英国作家かは常に意識する
<br>なぜなら本格の場合でも、アメリカ作家と英国作家にはかなり考え方に違いがあるから
<br>セイヤーズなどがなかなか日本で受けなかったのも英国流が強いからだろうと思う
<br>日本の本格読者はアメリカ志向に偏りがちで、本格しか読まない読者の好きな海外作家で特にマイナー作家を見ると、見事にアメリカン本格に偏っていて、逆に英国本格は大抵評価が低い
<br>なぜアメリカン本格ばかり日本で人気があるのか、それは日本の本格読者の好むポイントが・・・
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Q8.ミステリの中で、特に好きなジャンルや設定はありますか? |
特にないが強いて云えば、クローズド・サークルや館ものという舞台設定に何の興味も湧かない性格なので、空間的に広がりのある舞台設定が好き
<br>舞台設定だけで云うと要するに、「Y」より「X」の方が好きなタイプ
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<br>それとケレン味が絶対必要だと思ったことがなくて、地味には地味なりの良さがあると思っている
<br>例えば、探偵役が関係者一堂を集めて推理を披露てなスタイルが好きじゃなくて、地道な捜査過程を楽しみたいタイプ
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Q9.逆に、あまり好きではないジャンルや設定はありますか? |
嵐の山荘・絶海の孤島などのクローズド・サークルや館ものという舞台設定に全く何の興味も湧かない
<br>CCものだけをわざわざ選んで読むような昨今の風潮自体が嫌い
<br>極論云えば「・・・家(館)の~」という題名が嫌い
<br>別に登場人物が各々の自宅に住んでいて、そこを探偵側が尋ねる展開じゃなぜいかんのだろうと不思議に思っている
<br>そしてCC状況の中で連続殺人が起きてという、本格のコード・様式に則った作品
<br>様式美というものが嫌いな性分なので、様式から外れたものの方が好き
<br>それに関連して金田○少年アニメから入門したような読者がいかにも好みそうな作品
<br>あういうものがミステリーの醍醐味だと思うような読者を増やしたことは悪影響だと思っている
<br>あとはそうだな、和製の学園系、キャラについていけず
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Q10.あなたのミステリ観に影響を与えた人物・書物・団体等は? |
全て評論家だが植草甚一、各務三郎、森英俊
<br>書物としてはやはり森英俊の例の事典全2巻でしょう
<br>本格以外では創元刊行の河村陸村・藤井鞠子編の「ミステリー&エンターテイメント700」、正直言って本格以外の分野のガイド本の方が知らない作家が多く参考になる
<br>悪い意味では評論家の瀬戸川猛資
<br>瀬戸川とは相性が悪く、瀬戸川が貶すものに自分の好みなものが多く、瀬戸川が薦めるものは大抵つまらない
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<br>あとウェブサイトとしては、「ミスダス」と「aga-search」が双璧か
<br>「ミスダス」は個人製作のデータベースとしては最強で参考資料としての価値は大
<br>「aga-search」は、例えばコージーという分類を作って現代本格と分離するとか、犯罪小説というジャンルを設定すればいいのにとかジャンル分類上の疑問も無くは無いが、作家の著作一覧を参照する時には見やすく便利なので時々使わせてもらっている
<br>そうそう、これを忘れちゃいけない、もちろん「藤原編集室」だ
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<br>しかし私をミステリーの世界に誘った最大の功労者は個々の作家・作品ではなく、「シモンズ選サンデータイムズ紙ベスト99」と「クイーンの定員」という2つの名作リスト表である
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<br>最後に、一番嫌いな嫌いな読者のタイプは、”館もの”が大好きな読者だな、館ものを好む読者って大抵の場合、私とは嗜好が合わないからねえ
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