home

ミステリの祭典

login
紅い白描

作家 松本清張
出版日1985年09月
平均点2.00点
書評数1人

No.1 2点 了然和尚
(2015/08/31 15:27登録)
殺人も詐欺も出てきません。よって2点ですが、読み物としては4点ぐらいです。
デザイン問題が世間を騒がしていますので、業界の内幕的な内容を期待して読んだのですが、「天才画の女」の劣化版でした。(あとがきによると「天才画の女」の方が本作を元に発展させているようなので当然か) 
注目すべきはラストでのデザイナーの潔さでしょうか。盗用を暴かれた有名デザイナーは、騙し続けることの苦痛と自らの能力の限界を感じ、全てを告白してデザイン事務所を解散し引退しました。 胸がスッとしました。

1レコード表示中です 書評