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ミステリの祭典

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Wドライヴ 院
文庫版「19ボックス」/木村彰一シリーズ

作家 清涼院流水
出版日2001年08月
平均点3.00点
書評数2人

No.2 2点 風桜青紫
(2015/12/20 05:16登録)
流水からハチャメチャさを抜いたらただの手作り感あふれる文字の羅列ではないか。試みは悪くないんだけど、話がなんつーか、大学の軟弱な文芸サークルが書いてそうな感じ。メモちゃんのやっつけな語り以外、どこを楽しめばいいかわからんかった。というか流水の一文一文が読者への挑発状に見えてしまう。読み終えたときには(ある意味で)やられた、と思った。

No.1 4点 アイス・コーヒー
(2014/04/01 18:43登録)
「19ボックス 新みすてり創世記」収録の「カウントダウン50」を全面改稿し(Wカウントダウン50)、設定だけ前作から引用したほぼ書下ろしの「木村さん殺人実験W」を併録した本作。読む順番によって読後感が大きく変わるらしいが…、自分はそのまま「世紀」のコースで読んだ。

「木村さん殺人実験W」は、木村彰一が二人、四人と増えていくうちに殺意が芽生えていく話。意外な結末ではあるが、一見すると何が起きたのかわはからない。
「Wカウントダウン50」は、「幸福のMEMO」が中学校の人から人へと渡されていくサスペンス。人物の描き方が冗長だが、後半は手に汗握る展開。一見つながらない二つの事件が、最後の最後で一つにまとまる。

確かに、かなり読後感は変わるだろう。ページのままに読めば、ストレートな楽しみ方が、ひっくり返せば…それはそれで(ネタバレになるため省く)。残念だったのは、最後の「読者参加の仕掛け」が分かりづらく、自分は結局ネットで検索し、それでもあまり納得がいかない有様。もっと上手い方法があったのではないだろうか

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