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ミステリの祭典

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山手線探偵2
まわる各駅停車と消えた初恋の謎

作家 七尾与史
出版日2012年06月
平均点3.00点
書評数1人

No.1 3点 アイス・コーヒー
(2014/03/06 22:33登録)
やまたんシリーズ第二作。相変わらず山手線を舞台に霧村、シホ、ミキミキの三人が謎解きに奔走する。今回は初恋の想い人捜しから、スリーピングマーダーを解決。

今回は冗長だった印象。第一、伏線の一つもない無駄話が多すぎる。時代考証無視の「学童疎開」回想シーンはまだしも、ミキミキの執事シーンもメイドカフェのくだりも関係ないじゃないか!果たして「やまたんの偽物」の話も演出になったかどうか…。そして、真相も予想はつく。あれだけ思わせぶりに伏線を振りまいていれば、わかるはずだ。
さらには、山手線沿線薀蓄と本編が完全に分離し、次回作ではどうなることやら。というより3が出たとしても読むかどうかわからない。本作最大の功労者は見事にボケを連発したボギー少年だろう。そして、著者の地元愛に感服。

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