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ミステリの祭典

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ロジック・ロック・フェスティバル
探偵殺しのパラドックス

作家 中村あき
出版日2013年11月
平均点2.00点
書評数1人

No.1 2点 アイス・コーヒー
(2014/01/05 15:16登録)
古野まほろ「天帝のはしたなき果実」の盗作として一時期ネットで話題になった作品。私は古野氏の本を読んだことがないのであまりよくわからないが、星海社のホームページで無料全文公開されているため読んでみた。
「虚無への供物」だのなんだのを引き合いにした割りにいたって普通の結末で、取り立てて話題にするほどではない内容。よく言えば「虚無への供物」劣化版。本格ミステリや論理に対する意気込みは感じられるのだが…これはフェアなのか?論理が詭弁っぽくて、実際問題として犯人の特定ができるのか微妙。そもそも「(盗作だとしたら、)盗作でこれ?」といったレベル。(内容に関して)保健室にもお医者さんがいるだろうが。ギャグは空回り出し、ラノベだからって適当に書いていいわけじゃない。「山手線太郎」はひどい。
どうやらネットの書き込みを見ると共通点が多数あるらしい。なかなか深読みしたコメントもあって楽しく読ませて頂いた。新人賞の責任者である星海社副社長は、「天帝のはしたなき果実」メフィスト賞受賞にもかかわっていたらしいし、盗作を世に出すのは出版社の問題ではないだろうか。どっちにしろ中村あきが今後どうなるか、気になる。

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