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ミステリの祭典

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聖なる夜の犯罪
シャーロット・マクラウド編

作家 アンソロジー(海外編集者)
出版日1990年11月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 mini
(2013/12/24 09:57登録)
* 季節だからね *

コージー派の第一人者シャーロット・マクラウド編集によるクリスマスをテーマにしたアンソロジー、全編書下ろしである
”書き下ろし”という事はだ、つまり全作がこのアンソロジーの為に書かれたわけで、編者マクラウドの交友関係の広さに驚きだ
例えばホックのサイモン・アークもの「妖精コリヤダ」はこれが初出、出来はイマイチだけどね
顔触れは結構豪華、ラヴゼイ、D・S・デイヴィス、M・H・クラーク、スレッサー、ホック、アシモフといった泣く子も黙る巨匠等が並ぶ
案外とコージーっぽいのは編者自身を除くとエルキンズくらいで、ジャンル的にもジョン・ラッツ、プロンジーニ、マーシァ・ミュラーといったハードボイルド作家も含まれており、コージー派作家が編者という事を考えるとヴァラエティ豊か
ただクリスマスストーリーとして子供を登場させるなどの縛りは無く、ブラックスワンのプレゼントの塩辛のように全体的に案外とクリスマスらしさが感じられない話が多いのがちょっと弱点かな

個人的な好みでベストを選べば、MWA巨匠賞受賞の女流作家D・S・デイヴィス「クリストファーとマギー」、こういうの好きなんですよね、あと1作選べばエリック・ライトの「カープット」かなぁ
しかし客観的に見て一番凄いのはラヴゼイの「クレセント街の怪」だろう、これぞ叙述トリック

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