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ミステリの祭典

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臨場 スペシャルブック

作家 横山秀夫
出版日2010年03月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 simo10
(2013/09/16 22:40登録)
クライシス・クライシこと検視官倉石義男が主人公の未収録短編集です。短編4作が収録されており、残りはTVドラマ版の登場人物の紹介とインタビューが掲載されています。

①「罪つくり」:取り調べで容疑者を落とすための「キメ」のセリフというのがあるようですが、自分にはピンとこなかった…。「十八年蝉」で登場した検視官心得の永嶋がちょっと登場し、その才能を発揮します。
②「墓標」:スランプに陥る作家の心境は作家にしか解らないことでしょう。
③「未来の花」:安楽椅子もの(ベッドの上だが)です。極めつけの証拠だという刺切創というのがよくわからん。
④「カウントダウン」:孤独死を扱った作品。うちで飼っている犬と犬種も名前も同じなのですごく悲しくなってしまった。

スペシャルブックという立ち位置もあってか、どうやら本書はもう出版されていないようで、古本で購入しました。
私の中での倉石のイメージは正に内野聖陽氏であったため、少しうれしい。

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