home

ミステリの祭典

login
ミステリマガジン2011年9月号
特集:新生ポケミス宣言

作家 雑誌、年間ベスト、定期刊行物
出版日2011年07月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 mini
(2011/08/04 10:10登録)
発売中の早川ミステリマガジン9月号の特集は”新生ポケミス宣言”
現行ポケミスの表紙など装丁変更の記事とか載ってるが、ポケミスについて前から思っていた事をこの際だからぶつけちゃおう

ちょっと前にポケミスにいくつか変更が有って、表紙のデザインとか2段組が1段組になったりとか
まぁ表紙はね読者の好みの問題だろうし旧スタイルが必ずしも良かったわけじゃないしね
2段組止めたのは最近の各出版社の流行である活字大きくして老眼でも見えるようにって事か
例えば創元文庫でも旧作の新版では活字大きくしてその分ページ増えてとか、値段も増えちゃっているけど(苦笑)、もう文庫の価格帯じゃねぇよな
早川文庫なんてさ文庫の縦寸法自体を水増ししてるし、他の文庫寸法と合わなくて文庫ファンの顰蹙買ったり

マガジンの記事ではポケミス新時代万歳ムードだけど、そもそも根本的にだ、ポケミスの版型は必要なのだろうか?
創刊当時の思惑では世界市場を睨み、海外では主流の”ペイパーバック”に合わせようとの目論みが有ったのだろう
しかしだ、ペイパーバックの版型は横文字言語だからこそ合うのであって、そりゃ新書版みたいに日本語を横書きすれば別だが、縦書き向きじゃないことは明らかだ、だから以前は2段組だったんだろ
そもそも海外の書店の棚にポケミスが並ぶだろうか、日本作品の英訳じゃなくて元々が海外作品の和訳なんだから英語の原著が存在するわけだし
それとさ、文庫でしか読まない読者ってよく居るけど、ポケミスに手を出すのかな
ハードカバーに手を出さないというのは分かる、もちろん値段の問題もあるだろうが収容スペースの問題とかも大きいのじゃないだろうか、本棚に同列に並べ難いし
本来はペイパーバックってつまり海外では文庫のような存在なわけだから、ペイパーバック準拠の版型であるポケミスは明らかにハーカバーよりも文庫の形態に近い、価格的にもハードカバーよりは安くて文庫+αくらいだし
だったらハードカバーに手を出さない文庫派の人もポケミスには手を出して然りなはずなのに、ポケミス無視する文庫派は多い
何故なのか?、価格面よりもやはり本棚に並べた時、各社文庫版の縦寸法が合わないので嫌われているというのが最大の理由だと思う
文庫版なら少々値段が高くても買うと言う意見はよく聞く、出版コストの問題なら作家によっては文庫をハードカバー並の価格にすれば良い、ハードカバーの大きさが嫌なんだ、という意見も聞いた事がある
もしポケミスでしか読めない作家作品を文庫で出したら買うという潜在需要はかなり有ると思うのだよな、早川は商売で損しているはず
もう”世界最大のミステリー叢書”なんていう面子は捨ててさ、ポケミス止めた方がいいんじゃないですか早川さん

ちなみに私は文庫主義者ではない、どうしてもハードカバーでニッチ狙いをせざるを得ない作家作品群が有って、それらは部数的に文庫では採算が合わない、その辺の出版社の事情は理解しているつもり
文庫派の方々も文庫以外は絶対読まないという頑なな態度ではなく、作家によってはハードカバーでも仕方無いと寛大に大目に見て欲しいな、文庫化は難しいだろうなってニッチ作家は結構居るんですよ、ハードカバーだからこそ翻訳出版出来たんで読めるだけ幸せみたいな
しかしそんな私でもポケミスの形態は嫌い、中途半端なんだよ

1レコード表示中です 書評