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ミステリの祭典

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幻想と怪奇 宇宙怪獣現わる
仁賀克雄編

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日2005年03月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 mini
(2011/06/03 09:57登録)
発売中の早川ミステリマガジン7月号の特集は”ゲゲゲのミステリ/幻想と怪奇”
そのものズバリ「幻想と怪奇」という題のアンソロジーを

早川文庫『幻想と怪奇』全3巻は旧版の通し番号制から副題方式へと代わった
第1巻が『ポオ蒐集家』、第2巻がこの『宇宙怪獣現る』に相当する
この第2巻にはR・マシスンとH・カットナーが含まれているのでミステリマガジン7月号との共通性が有る
第1巻では各作家毎の持ち味がもう一つ出ていない感が有ったが、第2巻『宇宙怪獣現る』の方が各作家らしさが出ている
例えば冒頭のマシスン「こおろぎ」などは、あの名作ホラー短編「長距離電話」のマシスンを髣髴とさせるし
ロバート・ブロック「ルーシーがいるから」は、「サイコ」のブロックらしいサイコミステリーだ
編者の仁賀氏の好みな作家であろう現代ゴシック作家ローズマリー・ティンバリーは彼女の代表作とも言われる「ハリー」が読める
総じて第1巻よりもこの第2巻の方が出来が良いように思えた

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