独立記念日の殺人 デス・オン・デマンド |
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作家 | キャロリン・G・ハート |
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出版日 | 1999年08月 |
平均点 | 5.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 5点 | mini | |
(2011/07/04 09:53登録) 本日7月4日は毎年恒例のアメリカ独立記念日である 原題は”Yankee Doodle Dead”、”ヤンキー・ドゥードゥル”と聞いて、あぁあの歌かと御存知の方も居るかも知れないが、そう我が国では”アルプス1万尺”の歌詞で知られる歌の原曲である 元々は日本アルプス槍ヶ岳などとは何の関係も無く、アメリカ独立運動時の愛国唱歌みたいな歌である 曲調が軍歌っぽくないのは元々が軍歌として創られた訳ではなく、独立戦争時に士気を鼓舞するかのように自然発生的に歌われ出したらしい ミステリー書店系コージー派の代表作家 前回読んだ「ヴァレンタインデイの殺人」でも思ったのだが、ハートは何らかの賞を獲った作よりも、非受賞作の方が出来が良い様に思える ハートの弱点である容疑者達を箇条書きリストに並べて吟味する素人臭い手法は相変わらずで、ちょっとフーダニット面では容疑者達の性格の比較からは容易に犯人を推定出来てしまうのが難かな、ホワイダニットが肝だし 犯人の設定では「ヴァレンタインデイ」の方が気が利いている 一方で特定の日である事が話に絡んでこない「ヴァレンタインデイ」に比べて、この作の方が独立記念祭と事件が有機的に結び付いていて好感は持てる 早川編集部による巻末の作中名前が登場する作家解説は毎度 |