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ミステリの祭典

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ダムダム
アル・ウィーラー警部

作家 カーター・ブラウン
出版日1963年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 mini
(2010/01/18 10:52登録)
通俗軽ハードボイルドの代名詞的存在のカーター・ブラウンは元々多作だけに、翻訳されたのは一部であってもかなりの数が翻訳刊行されている
残念なことに文庫はたった3冊で残りはポケミスでの刊行で、しかもほとんどが絶版だ
まぁ古本の入手はし易い作家だが
昔は人気だったらしいが、このいかにもなB級臭さを見ると肯ける
長編としては文庫で200頁にも満たない短さと軽いノリ、由美かおるの入浴シーン並に毎度お約束のセクシー美女の登場
B級グルメは所詮高級料理にはならんけど、中には富士宮焼きそばみたいなブランドもあるからね
B級はB級として楽しめばいいんだぜ
「ダムダム」は”あまりにも馬鹿馬鹿しい結末で有名”と森事典では紹介されていたので、怖いもの見たさで読んだ人もいるかもしれんが、真相がバカミスしてるわけじゃねぇんだよ
真相じゃなくて”馬鹿馬鹿しい決着の付け方”なのさ
今読んだら特にどうってことなくて、バカミスを期待して読むと肩透かし
ところで田中小実昌のべらんめぇな訳文は威勢が良くて雰囲気出てるんだけど、ちょっと引っ掛かるというか若干読み難い感じがした

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