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ミステリの祭典

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北国街道殺人事件
信濃のコロンボ

作家 内田康夫
出版日1999年03月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 ZAto
(2009/10/21 00:59登録)
発見される前提の死体遺棄というのは、時間経過によるアリバイ作りと、死体発見による保険金支払いの成立を目的としたものであることは常道みたいなものなのだろうが、願わくはせっかく良寛、一茶と出してきたのだから、『死者の木霊』で紹介された竹村岩男の俳句好きという趣味は生かすべきだったのではないかと惜しまれる。
また、シリーズものの宿命なのかもしれないが、第一作が竹村の執念と人間性で読ませた作品だっただけに、信濃のコロンボが何やら捜査マシーンと化しているのも残念だ。
まぁシリーズの蓄積からくる主人公の成長といってしまえばそれまでだが。

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