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ミステリの祭典

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左手首

作家 黒川博行
出版日2002年03月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 ZAto
(2009/10/17 13:43登録)
恐いのは、ふとしたときに訪れる「悪魔の囁き」という奴だろう。
ここで踏み出すか踏み止まるかで人生がまるで違ってくる。
カッコ悪い男たちが弾けようとする姿は、ことの善悪は横に置いたとしても立派な武勇伝に思えてしまうし、これを教訓として、あるいは反面教師にして地道が一番だという納得も出来る。
おそらく黒川ワールドの主人公たちが最後に奈落に落ちる姿はふたつの思いを読者に抱かせるのではないか。

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