home

ミステリの祭典

login
幽霊探偵とポーの呪い

作家 アリス・キンバリー
出版日2007年08月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 mini
(2009/06/29 09:28登録)
発売中の早川ミステリマガジン8月号は、ポー生誕200周年特集
便乗企画としてポーにまつわるエトセトラを
アリス・キンバリーの「幽霊探偵とポーの呪い」ってこんな話

ポー絡みの文献を委託したいという話が舞い込み、依頼主の屋敷に赴く女性ミステリ書店主ぺネロピー
その屋敷は古くて大きく幽霊でも出そうな雰囲気だったが、お約束通り事件発生
その後もポー絡みの文献が原因と思われる事件が続く
どうやらダ・ヴィンチならぬポー・コードの解読が鍵を握っているらしいのだが‥

アリス・キンバリーは夫婦合作のコージー派作家で、この作品も言わばポー絡みのビブリオ・ミステリーをコージー仕立てにしたもの
いかにもなコージー派臭さは少なく、コージー派に偏見を持つような読者が読んでも違和感が無さそうだ
犯人の設定など謎解き面にもう少し捻りが欲しい気もするが、
主役の女性と彼女の脳内で会話する元私立探偵の幽霊とのコンビという趣向はなかなか面白い

1レコード表示中です 書評