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ミステリの祭典

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ポー・シャドウ

作家 マシュー・パール
出版日2007年09月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 mini
(2009/05/31 11:09登録)
今年はポー生誕200周年
そこで脳内企画としてポーにまつわるエトセトラを
「ポー・シャドウ」ってこんな話

ポーの最後の5日間はアメリカ文学史上最大の謎の一つとされているが、ポーと文通もしていた語り手の若きクラーク弁護士は、ポーの死の謎を解こうとする
しかし行動力はあるが自身の推理能力に限界を感じた主人公は、パリに渡り助っ人としてある人物を探す
その人物こそポー描く名探偵デュパンのモデルとも目される犯罪分析家オーギュスト・デュポント
そこにもう一人、我こそが真のデュパンのモデルと主張するクロード・デュパン男爵なる人物が現れる
こいつデュパンと言うより怪盗ルパンみたいな奴なのだが・・・

作者マシュー・パールはハーバード大文学部を主席で卒業した秀才でダンテの研究家
「ポー・シャドウ」は歴史スリラーとしては王道な物語で、別に薀蓄もほとんど入れず文章も平易で、作者の経歴の印象と違いスピーディーに読めるし、地味ながら冷静な筆致も心地良い

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