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ミステリの祭典

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誰かが見ている

作家 メアリ・H・クラーク
出版日1979年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 mini
(2009/06/22 09:45登録)
国内にも”サスペンスの女王”と呼ばれる作家は居るが海外ならメアリ・H・クラークが筆頭格だろう
ミラーやレンデルらのこってりした心理描写と違い、クラークのはテンポの良い純然たるストーリーテリング型のサスペンス小説だ
アームストロングから善意を省き、よりスリルを増した感じと言えば近いか
とにかく王道のサスペンス小説とはこう書くべきという起承転結がしっかりした教科書のような見事なプロットだ
あまりに完璧なので、そのまま映画のシナリオにも使えそう
実はこれこそがクラーク最大の弱点で、つまり完璧過ぎて欠点が無いので、風変わりで異色な面白さというものに欠けているのだ
やはり完璧過ぎるのも良し悪しなんだろうな
尚、娘のキャロル・H・クラークも母娘二代に渡るサスペンス作家で、女優などはやってないのである

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