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ミステリの祭典

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短篇集〈3〉日本推理作家協会賞受賞作全集
阿刀田高・戸坂康二・連城三紀彦ほか

作家 アンソロジー(出版社編)
出版日1996年05月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 こう
(2009/01/21 00:24登録)
 表題の通り日本推理作家協会賞の短編での受賞作のアンソロジーです。
 個人的にはこの作品集で日下圭介、戸坂康二、連城三紀彦、石沢英太郎といった作家に出会え大収穫でした。
 本格色が強くない時期のアンソロジーですのでその点が引っ掛からなければ非常に面白い短編集です。
 それぞれ短編集の表題作である日下圭介の「木に登る犬」、「鶯を呼ぶ少年」、石沢英太郎の「視線」、戸坂康二「グリーン車の子供」、連城三紀彦の「戻り川心中」などが収録されているのですがそれぞれの作家のそれぞれの短編集も非常に面白かったです。
 あとは阿刀田高、仁木悦子の作品が収められていますがいずれも個人的にははずれなしでした。阿刀田高は彼の典型的な奇妙な味系ではありますが。 
 気に入った作品があった場合その作者の短編集に手を伸ばすための最適なアンソロジーだと思います。

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