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ミステリの祭典

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奇妙な人生

作家 スティーブン・ドビンズ
出版日1994年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 こう
(2008/11/25 22:03登録)
折原一推薦のB級ミステリの一冊です。内乱、暴動が起きている中、主人公は同窓会で友人パチーコ宅に集まりそこで書斎にある美しい若い女性の写真を見つける。その女性をパチーコは破滅させたと語り、目の前にいる給仕している中年女性アントニア・プッチーニを指し示す、という発端から始まるストーリーです。終盤までどこがミステリなのかわからないストーリーが続きますが唐突にある有名トリックが明かされます。ただ明らかにアンフェアであることと、過去にどうやってパチーコがアントニアを破滅させたのか、そして内乱暴動が起きている現在はどう収束するかというメインストーリーと全く無関係な部分でのトリックでありあまり効果的とは言えません。
 また感情移入できる登場人物も皆無であり「奇妙な味」はありますが期待したほどの面白みはありませんでした。

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