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ミステリの祭典

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絞首人の一ダース

作家 デイヴィッド・アリグザンダー
出版日2006年09月
平均点7.00点
書評数2人

No.2 7点 ROM大臣
(2022/02/21 14:48登録)
収録作には、人間の性や道徳、善悪などといったテーマを真正面から捉えたものが多く、そこにわずかな捻りが加わり、一種奇妙な味わいが生まれている。「そして三日目に」や「デビュー戦」はその代表的な作品で、人生の辛辣な一面を鋭く切り取ったような苦い余韻がなんとも印象的。
「蛇どもがやってくる」や「雨がやむとき」は、いずれも登場人物の焦燥がエスカレートしていく過程のオフビートな面白さが味わえる。

No.1 7点 mini
(2008/11/03 11:56登録)
今では数も増えた論創社ミステリーの中で、論創限定でベスト10を選ぶとしたら、是非入れたい一冊がある
それがアリグザンダーの短編集「絞首人の一ダース」だ
このミスでもランキング入りしたように、今さら私ごときが擁護しなくても充分に評価が高いが、やはり推しておきたい
各短編に統一感はなくヴァラエティに富んでいるが、全体に人生の哀愁といったものが良く表現されていると思う
むしろ逆に、技巧に走ったものほど出来が悪く面白くない
とにかくスタンリー・エりン絶賛なのも肯ける

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