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ミステリの祭典

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ノックは無用

作家 シャーロット・アームストロング
出版日1998年07月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 mini
(2009/01/30 10:00登録)
サスペンス小説の巨匠アームストロングは、早川と創元からそれぞれバランス良く刊行されているが、小学館文庫からも二冊出ている
小学館はミステリー分野では面白いところを突いてくる出版社だったのだが最近はミステリーに関心が無くなってしまったみたいなのが残念で、ヒルダ・ローレンスの「墜ちる人形」なんてよく出してくれたと思う
「ノックは無用」は原題と違い映画の題名をそのまま使っていて、映画化されたので作者の中では有名作だが、小説として見るとさすがに傑作「毒薬の小壜」には及ばない
善意のサスペンスと言われる作者にしては珍しく、主役のメイドがすごーく性格の悪い少女なので雰囲気が悪い
もっとも少女の性格の悪さがサスペンスを生んでいるのではあるが、ただ話の展開がちょっと一本調子なのと、やはりこういうのは作者の本領とはちょっと違うかなあ

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