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ミステリの祭典

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捕食者の貌

作家 トム・サヴェージ
出版日2001年08月
平均点8.00点
書評数1人

No.1 8点 こう
(2008/05/25 02:01登録)
 海外作品で気に入っている物の中でもっとも発表年が新しい物です。(2000年)ただ既に絶版です。
 20年前の小説の中で実際に起こった5家族連続殺人事件を題材にした本を出版しベストセラーになった作家が主人公でその主人公の元に「犯人を暴くゲームをしよう」というフロッピーが送られてきて主人公がその指示通り動くとその周辺にとんでもない罠の数々が仕掛けれていて、というお話です。誰がフロッピーを出したのか、何故主人公が指示に従うのかも最終的には明らかにされます。
 読み進めてゆくと犯人の見当はつきますがスピーディな展開、終盤までのサスペンスの盛り上がり、また最後のどんでん返し、エピローグで更にどんでん返しがあり最近の海外作では掘り出し物です。
 一つ目のどんでん返しは日本の新本格作品に前例がありますが本書の方が仕掛けは大げさではあります。前例の日本の新本格作品も好きですがこの作品ではさらにエピローグでもう一ひねりしており面白いです。
 映画化されても面白そうな作品ですが全く評判になってなさそうなのが残念な作品でもあります。  

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