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ミステリの祭典

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紅玉の火蜥蜴
石細工屋・風桜青紫

作家 秋月涼介
出版日2004年05月
平均点3.00点
書評数1人

No.1 3点 風桜青紫
(2015/12/19 08:05登録)
いくら前作が売れなかったからって挿絵をつけるとは。アッキーにはプライドというものがないのか。でも、この鈴見敦の作画、わりといい。ユーリたんも翔子もやけにかわいらしく見えてくるので、「次の挿絵を見てえ! 」という思いが押し寄せて絶妙なリーダビリティを生む。要するに挿絵がよけりゃ中身なんてどうでもええのだ。アッキーはどうしてどうでもいいような脇役含めてひとりがたりをさせてしまうのか。全キャラの立場を平等にしたいのか知らんが、ただでさえどうでもいいストーリーがさらにうむむやになる気がする。そのくせ肝心のオッドアイの人は謎の存在のままだし(挿絵ぐらいにつけてやってよ……)。でも、話のまとまりとしては前作より上っぽい。消防隊員のトラウマ解消物語とか嫌いじゃないぞ。挿絵もいいし、適度に流し読みすれば、楽しめるかも。てか、つまんないんだけど、やっぱアッキーの作風好きなのよね。妙な手作り感に親近感を覚える。新作が売られてたら、つまんないの覚悟で買っちゃいそう。

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