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ミステリの祭典

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地獄への近道
御茶ノ水警察署シリーズ

作家 逢坂剛
出版日2021年05月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 ROM大臣
(2024/02/19 12:59登録)
バーから姿を消した女を負った斉木と梢田が薬物取引と思われる現場を目撃する「影のない女」、二人がラーメン屋とタウン誌の広告出稿に絡んだ争いに介入する「天使の夜」、街中で梢田に声をかけてきた見知らぬ少女の思惑に迫る「少女M」、上映作品が当日まで明かされない会員制ミニシアターの秘密が明らかになる表題作。
斉木と梢田の関係に象徴されるように、どこか戯画化された世界観が本シリーズを支えている。逢坂が様々な作品で舞台にしている神保町でもここで描かれる街の姿は、ちょっとした非現実感を伴って作中に現れるのだ。各話の真相は、それ自体が不可思議なもので、とりわけ表題作は強烈な印象を残すホワイダニっトになっている。

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