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ミステリの祭典

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バビロンの影

作家 デイヴィッド・メイスン
出版日1994年08月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 ROM大臣
(2023/01/26 14:35登録)
謀略小説と冒険小説の中間に位置する作品である。ハワードら九人の行動を精密に描いて、フセイン暗殺の準備をする過程に冒険小説としての魅力がある。また彼らの行動を軍事衛星で追って、阻止しようとするアメリカのアナリストたちの行動も同時に描いている。
しかし、登場人物が多いため、重要なキャラクターである九人の男たちが十分に描かれておらず、盛り上がるはずのクライマックス・シーンも淡々と描写しているだけに不満が残る。どちらにしても欠点がないわけではないが、ラストのどんでん返しはなかなか気が利いている。

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