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ミステリの祭典

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悪夢の八月
“自転車に乗った警視”トロッティ

作家 ティモシー・ウイリアムズ
出版日1994年02月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 ROM大臣
(2023/01/26 14:28登録)
アパートの一室で発見されたその死体は、ひどく損傷を受けており、死後数日は経っていた。一方、時を同じくしてポー川で自殺騒動が起こる。二つの事件には関係があると睨むトロッティは、警部補のピザネッリを連れて独自の捜査を続ける。
癖のある主人公、悲しみを通り越した先に生まれた乾いたユーモア、どこか嚙み合わない会話、簡素でいて奇妙にずれた章大、耳慣れないイタリア語の人名や地名、八月のイタリアが持つうだるような暑さ、そういったものが混然一体となって作品世界を構築している。

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