古代都市ローマの殺人 貴族デキウス・カエキリウス・メテッルス |
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作家 | ジョン・マドックス・ロバーツ |
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出版日 | 1994年09月 |
平均点 | 5.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 5点 | ROM大臣 | |
(2022/10/05 16:41登録) 紀元前70年、有力な法律家ホルタルスが、保護を務める法務長官を父に持つ、若きローマ貴族のデキウスは、二六人会の委員としてローマ市内の警備の任に就いていた。その担当地区で、二つの殺人事件が相次いで発生した。 数々の圧力にもめげず、デキウスはついに修道院長に頼み込み、元老院の報告書の封印を解くことに成功するが、そこには思いがけない人物の名前が記されていた。 歴史ミステリの場合、ある程度史実に基づきながら、いかに独自の小説世界を構築していくかというのが、成否の分かれ目の一つとなるが、その点は十分成功しているといえる。 |