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ミステリの祭典

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殺人行 おくのほそ道

作家 松本清張
出版日1982年05月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 了然和尚
(2016/04/14 18:42登録)
テレビドラマにもなっている典型的な松本清張もので、少し平均より落ちる気がしたので−1点。
いつものように、いいペースで人が死んだり謎が暴かれたりします。結末もまあまあです。(テレビと真犯人が入れ替わっていたのは興味深かった。 どっちもあり) 松本清張作品は旅情感と昭和の時代感が好きなのですが、本作ではその辺がものたりません。タイトルからは見立て殺人やトラベルミステリーを期待しますが、効果的に「おくのそ道」が使われていません。後の殺人では静岡が舞台で、かろうじて地名の共通点で「おくのほそ道」に引っ掛けていますが、なんか「日本海パートの取材ができなかったので、馴染みの伊豆あたりでやっつけておくか」みたいな裏事情を勘ぐってしまいます。

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