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ミステリの祭典

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杉下右京の多忙な休日
テレ朝「相棒」オリジナル小説

作家 碇卯人
出版日2015年10月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 初老人
(2015/12/30 13:29登録)
ジャンル分けで警察小説にするか迷いましたが、読んでみると案外真っ当な推理小説だったので『本格/新本格』に区分けする事で決着を見ました。
ご存知相棒の主人公である杉下右京が遠く日本を離れてアラスカのジュノーで活躍する「哀しきグリズリー」、北海道の知床連山で起きた不可解な事象に挑む「天空の殺意」の中編二編が収録されたシリーズ第5弾。
流石に現役バリバリのミステリー作家が執筆しただけの事はあり、一作目では終盤に差し掛かり密室殺人が登場するなどサービス精神旺盛。二作目で扱われているのは悪意の連鎖とでもいったもので、読後なんともやるせない気持ちにさせられます。
重苦しいミステリー作品から離れてひと息つきたい、という時に軽く読むには最適の一冊でしょう。

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