皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
じゃすうさん |
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平均点: 6.96点 | 書評数: 57件 |
No.11 | 7点 | さらわれたい女- 歌野晶午 | 2004/03/02 21:52 |
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ノリが好きです。スピード感があり、サスペンスにあふれていました。主人公にも共感できる部分があってのめりこめました。 少しネタバレしますと、 個人的に黒幕は頭の切れる彼かとも思っていたのですが大外れでした。 |
No.10 | 8点 | 葉桜の季節に君を想うということ- 歌野晶午 | 2004/01/10 21:40 |
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読者を意図的に誤読させる叙述トリックは多くありますが、これはまた新しいタイプの叙述トリックだったと思います。話の内容も軽快なハードボイルド。 しかし、見るべき点は個人的にそれ以外の部分。 現在の社会問題などを取り上げ、今までマイナスな印象しかなかった『高齢者』のステレオタイプなイメージを、タイトルの一言でひっくり返し、読者に生きる希望さえ見出させるのはある意味ミステリ的などんでん返し以上の効果を孕んでいると思います。 現在の社会状況を把握さえしていれば、出るべくして出た作品だという結論に至るのは当然かと。 |
No.9 | 6点 | 正月十一日、鏡殺し- 歌野晶午 | 2003/06/23 11:25 |
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ダーク。嫌いじゃないですけれど。 でもやっぱり、気分悪くなりますよ。 『盗聴』と『プラットホームのカオス』が、それなりに凝っていて好きです。 |
No.8 | 8点 | 放浪探偵と七つの殺人- 歌野晶午 | 2003/04/26 10:44 |
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どの作品も完全にフェア。文庫でも袋とじ……というわけにはいかなかったみたいですね。 でも面白かったです。とくに好みなのは「水難の夜」かな。 |
No.7 | 8点 | 安達ヶ原の鬼密室- 歌野晶午 | 2003/03/17 20:06 |
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話が良いところで次の話、というのが繰り返され最初は「え?」って感じでしたが、読んでくうちに「なるほどそういうことか!」と手を打ちました。 まったく違った3つの物語が同一のテーマに沿っていることに気付いた時は思わず感心しました。テーマは同じでも、手法はそれぞれ微妙に違うというのがまたよろしいです。 |
No.6 | 8点 | 生存者、一名- 歌野晶午 | 2003/03/12 02:00 |
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伏線がちょうどいい感じで散りばめられています。 最後の明かされない謎は、別に登場人物に感情移入していなかったためか、どっちでも良いやって感じで、読者の解釈に任せるのもアリかなと思いました。 |
No.5 | 7点 | Rommy- 歌野晶午 | 2003/02/28 18:24 |
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殺人事件の謎と、ROMMY個人の謎という2つのミステリがありますが、後者の方に重点が置かれていたと思います。最後のオチは予想外でしたが、あまり衝撃的ではなかったですね。それよりも全体の構成が凝っていて面白いと思いました。 |
No.4 | 7点 | ガラス張りの誘拐- 歌野晶午 | 2003/02/28 18:19 |
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ある程度の結末は予測できます。でもキャラの描写が良いし、ラストも綺麗にまとまっていると思います。 |
No.3 | 8点 | 死体を買う男- 歌野晶午 | 2002/10/19 07:27 |
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歌野さんは、徐々に成長していく作家さんですね。 そういう作家さんはなかなかお目にかかれないので貴重だと思います。 作中作のトリックには正直に驚きました。 |
No.2 | 9点 | 館という名の楽園で- 歌野晶午 | 2002/10/15 22:20 |
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夢に殉じる……悲しくもあり、羨ましくもありました。 せつなすぎるー。トリックより、話が感動的。 |
No.1 | 9点 | ブードゥー・チャイルド- 歌野晶午 | 2002/10/15 01:10 |
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犯人の目星はすぐについてしまうと思いますが、それを差し引いても素晴らしい出来だと思います。 また、探偵役の存在の在り方などが作品全体のテーマに沿っていて、これはかなりツボです。キャラも良い。 |